幌尻岳
幌尻岳は、日高山脈の最高峰で、標高2,052mの奥深い健脚向きの山。夏には一面高山植物のお花畑となるカール*状大地や豊富な動植物群、山頂からは幾重にもなる日高山脈の山並みが一望できるなど、魅力あふれる山として人気がある。
登山口は額平川コース(平取町)、新冠コース(新冠町)、チロロ林道コース(日高町)があるが、いずれもアプローチが長く苦労させられる山として有名。ただし平取側からはシャトルバスが7月~9月の間運行されているので、時間短縮になっている。
語源はアイヌ語で「ポロ・シㇼ」として「大きい・山」を意味する。
登山口は額平川コース(平取町)、新冠コース(新冠町)、チロロ林道コース(日高町)があるが、いずれもアプローチが長く苦労させられる山として有名。ただし平取側からはシャトルバスが7月~9月の間運行されているので、時間短縮になっている。
語源はアイヌ語で「ポロ・シㇼ」として「大きい・山」を意味する。
みどころ
日高山脈最高峰でどっしりとした山容をもち、アクセスが非常に悪く登りにくい山ではあるが、逆に山全体人手が加わっておらず原始的な自然の評価は非常に高い。
稜線で隣接する戸蔦別岳(とったべつだけ)のスマートなピラミッド型と、幌尻岳のどっしりした幅広い山容は対照的で印象深く、東側の稜線の下には見事なカールが形成されている。
深田久弥は日本百名山の中で、戸蔦別岳(とったべつだけ)に続く稜線が幌尻岳の肩から見えた時「みごとな圏谷壁が七ツ沼の原を取り囲んでいた。全く円戯場と呼ぶにふさわしい、広々した明るい平和な別天地であった。……熊の親子も浮かれ出したくなるだろう。」と絶賛している。
平取町の幌毛志にある視点場(平取町のお勧めスポット)からの幌尻岳の姿が美しい。
稜線で隣接する戸蔦別岳(とったべつだけ)のスマートなピラミッド型と、幌尻岳のどっしりした幅広い山容は対照的で印象深く、東側の稜線の下には見事なカールが形成されている。
深田久弥は日本百名山の中で、戸蔦別岳(とったべつだけ)に続く稜線が幌尻岳の肩から見えた時「みごとな圏谷壁が七ツ沼の原を取り囲んでいた。全く円戯場と呼ぶにふさわしい、広々した明るい平和な別天地であった。……熊の親子も浮かれ出したくなるだろう。」と絶賛している。
平取町の幌毛志にある視点場(平取町のお勧めスポット)からの幌尻岳の姿が美しい。
補足情報
*カール:圏谷、氷河の浸食により椀状にえぐられた谷で、ドイツ語でカール、日本語では圏谷と呼ぶ。日本では現在氷河はほとんど見られないが、氷河期に積もった雪が氷になり、その重みで下流にずり落ちるときに削り取ったお椀状の地形が残っている。
関連リンク | 平取町(WEBサイト) |
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参考文献 |
平取町(WEBサイト) 『北海道の山と谷』「北海道の山と谷」再刊委員会 北海道撮影社 『北海道の山』伊藤 健次 山と渓谷社 『ヤマケイアルペンガイド 北海道の山』 伊藤 健次著 山と渓谷社 『日本百名山』深田久弥 新潮社 |
2023年12月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。