能取岬のとろみさき

網走市内の北側に位置する、ゆるやかな弧を描く海岸線がオホーツク海に突きでた岬。砂浜が続くオホーツク沿岸にあって、知床半島、神威岬と並び、およそ40~60mの高さの断崖絶壁がせりだした地形である。アイヌ語の「ノッ・ホロ(岬・の所)」に由来している。断崖の上は比較的平坦で、先端には1917年建築の白と黒に塗りわけられた灯台が立つ。早春になると眼下の岩礁地帯にはゴマフアザラシが見られる。初夏の断崖の斜面にはエゾカンゾウが咲き、ノビタキやカワラヒワなどの野鳥たちが飛び回る姿を見ることができる。冬場は周辺を流氷が埋めつくす。
 岬から西方には能取湖と常呂町の海岸、東方はオホーツク海をはさんで知床連山を展望することができる。
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みどころ

岬としての風景は、遠方から突出の度合いを眺めたり、海から断崖絶壁を見上げることによって迫力が伝わるのだが、この岬の良さはそうした形状を見ることより、オホーツク海に突き出た場所まで来たという感慨と、周囲の雰囲気にあるだろう。オホーツク海を見渡す適地であり、遠くには海を越えて知床連山を眺望することができる。岬の基部から突端までのアプローチは、比較的平坦な道であり、夏は緑の広がる中を、冬は雪景色の中を、灯台の立つ向こうに広がるオホーツク海を目指して進むことになる。こうした雰囲気を、土産販売店や飲食店のない、静かな佇まいの中で感じることができるのがよい。冬場には、西側から流氷の海に岬が突き出し、そこに灯台が立つ景観が眺められる。
関連リンク 網走市観光協会ホームページ(WEBサイト)
参考文献 網走市観光協会ホームページ(WEBサイト)

2024年01月現在

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