北竜町ひまわりの里ほくりゅうちょうひまわりのさと

北竜町は旭川市の西側、国道12号と道道57号で約46kmの距離にあり、暑寒別岳を主峰とする増毛山脈と、その支脈が町内を走り、全面積の70%が山林となっている。北竜町ひまわり里は町の中心部から北側に1.6kmにあり、面積23万2、約200万本のひまわりが8月上旬に咲く。毎年7月下旬から8月下旬に「ひまわりまつり」が開催され、ひまわり迷路や遊覧車の運行、ビールパーティー、花火大会などが行われる。
 ひまわり栽培の歴史は1979(昭和54)年、当時の北竜農協職員・四辻進が、農協研修で訪問した旧ユーゴスラビアのひまわり畑に感動したのをきっかけにスタートした。農協婦人部による1戸1アール運動に展開し、その後町民による様々な広がりを見せ現在の広大なひまわり畑が生まれた。
 当初はひまわり油の生産事業からスタートしたものであるが、需要の低迷で2003(平成15)年に生産を中止した。2016(平成28)年に大手食品メーカーと連携して再始動して再び新しいひまわり油が2017年2月に生まれてきている。
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みどころ

8月上旬満開の時期、広大な畑に同じ方向を向いて咲くひまわりは圧巻である。最近は全国でひまわりの栽培*をする地域が増えているが、北竜町の200万本は国内最大級である。
 ひまわりまつり期間中には、トラクターがけん引する遊覧車「ひまわり号」が運行され約12分でひまわりの里を回ることができる他、お気に入りの場所で写真撮影ができる。また町立北竜中学校の生徒が栽培する世界のひまわりコーナーもあり、珍しい世界の24種類が開花する。ひまわりまつりの1日間は、北竜中学校の生徒が世界のひまわりを紹介する「ひまわりガイド」が活躍する。
 広大なひまわりの里を映す写真撮影スポットとしては、展望台、ひまわり畑の中にある見晴らし台からと、西側の少し高くなっているところがお勧めである。
 こうした広大で美しいひまわり畑になった背景には、歴史と町民の熱い思いがある。1987(昭和62)年に第1回ひまわりまつりが開催された後、台風や竜巻によりひまわり畑は大被害を受けたが、北竜町民が協力し合い復興活動に取り組んだという。また、北竜中学校の生徒による「世界のひまわり栽培」が始まり、さらに多くの町民の自発的な支援活動「ひまわりの里草刈り十字軍」などの活動が現在も続いており、町民の思いとまとまりに感動する。
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補足情報

*全国各地のひまわり栽培:主な地域としては網走市大曲湖畔園地約150万本、山形県月山高原ひまわり畑約100万本、成田ゆめ牧場「ひまわり迷路」約12万本、兵庫県小野市ひまわりの丘公園約50万本、広島県世羅高原農場約110万本など。(2020(令和2年)時点)
関連リンク 北竜町ひまわり観光協会(WEBサイト)
参考文献 北竜町ひまわり観光協会(WEBサイト)
北竜町ポータル(ひまわり観光協会)(WEBサイト)

2023年12月現在

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