函館山からの夜景はこだてやまからのやけい

函館山は函館市街地の最南端にあり、津軽海峡に突出している。海中から噴火した火山であり、標高334m、周囲約9km、別名臥牛(がぎゅう)山とも呼ばれている。函館山は海の中から生まれた山であり、周辺の陸地とトンボロ*という現象で函館山直下の陸地が作り出され陸繋島*となった。山頂からは市街と港を一望でき、両側がくびれた市街地と両脇の海の形状が特徴的である。
 函館山はロープウェーが頻繁に往復する市内一の観光地で、特に夜景が有名。自動車道や登山道もあり、山頂にはレストラン・ティーラウンジ・展望ハウスを備えている。
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みどころ

函館山の最大の魅力は、山頂からの函館市内の夜景である。市街地の建物一軒一軒の明るさと、海一面の暗さのコントラストが見事であり、くびれた地形の珍しさ美しさが目に焼き付けられる。
 夏の花火夜景、晴れた早朝の朝夜景、初夏の霧夜景、クリスマスの夜景など、シーズン、日時によって表情を変え、さらに感激する景観となる。
 夜景を堪能するには、日没前からの変化を目にしてほしい。徐々に空の暗さが増していく美しい夕焼けと、市街地の光が輝き始める時間帯に感激するだろう。
 夜景を見るためには寒さ対策が必要だが、山頂展望台2階にあるレストランは寒さを気にせず夜景を眺め、ゆったりとした時間を過ごすことができる。ただし人気があるので混雑していることが多く注意が必要。
 近年は夜景を美しく見せるため、函館市をあげて温かみを感じさせるオレンジ色の街灯を増やしたり、住宅照明の気配りや歴史ある建物のライトアップなど様々な工夫をこらしている。
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補足情報

*トンボロ:陸地と島とをつなぐ砂州。函館山は亀田川により運ばれた土砂で陸続きとなったと言われる。
*陸繋島:砂州によって陸地とつながった島。
関連リンク はこぶら函館市公式観光サイト(函館市)(WEBサイト)
参考文献 はこぶら函館市公式観光サイト(函館市)(WEBサイト)
函館市(WEBサイト)
函館山ロープウェイ(WEBサイト)
『るるぶ 函館』JTBパブリッシング
『北海道の歴史散歩』北海道高等学校日本史教育研究会 山川出版社

2023年12月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。