YOSAKOIソーラン祭りよさこいそーらんまつり

YOSAKOIソーラン祭りは、6月上・中旬の5日間、札幌の大通公園をメイン会場として開催され、高知よさこい祭りの「鳴子*」と北海道の民謡「ソーラン節*」を融合させた演舞で、全国各地から集まったチームが競い合う祭り。
演舞の基本的なルールは、1手に鳴子を持って踊ること、2曲にソーラン節のフレーズを入れることの2つで、踊り・曲・衣装などはチームの自由となっている。また、踊りは、1路上を行進しながら踊る形式、2舞台などで踊る形式、3路上などで行進せず同じ場所で踊る形式の3つがあり、場所によって踊りの形式が変わる。
 この祭りのルーツは、高知県の「よさこい祭り」を見た北海道大学の学生が、その躍動感に感激したことによる。その学生が北海道にもこのような祭りをと同志を募り、1992(平成4)年に第1回を開いたのが始まり。第1回のYOSAKOIソーラン祭りは、参加10チーム、参加人数約1,000人、3会場で開催し約20万人の観客を集めた。近年は260を超えるチーム、約15会場、参加人数約26,000人、観客約200万人ほどになっている。
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みどころ

若者に人気がある祭りとして定着してきたのには、躍動感あふれる演舞やロック調のリズムの楽曲が若者を引き付けたことによるものと考えられている。その背景には、この祭りを計画した大学生たちの発想力、企画力のすばらしさと実行するための強い意志がある。
 チームごとの演舞の独創性、統一感、躍動感が見る人をひきつける。また、演舞会場は約15か所あり、札幌市内の道路を練り歩き、広場やホールなどでも演舞するため、有料席から迫力ある演舞をゆっくり楽しんだり、フリースペースで気軽に観覧したりと、様々な楽しみ方がある。
 最終日に大通り会場でファイナルステージが行われ、YOSAKOIソーラン大賞が決定する祭りのクライマックスとなる。
 人気が高まり、急激に発展する行事やイベントなどでは混乱やマイナス問題も生まれる場合があり、この祭りでも騒音問題やマナーの悪さなどを指摘されたこともあったが、自主規制やルール化などで改善に努めている。
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補足情報

*鳴子:もともとは田畑に吊るして音で鳥を追い払うために使用されていたもの。高知よさこい祭りで踊りの中に取り入れられて以来、全国のYOSAKOI関連の祭りでも欠かせない道具。
*ソーラン節:北海道民謡の一つ。北海道の漁師が昔ニシン漁の際に歌った労働歌。
*開催規模:過去の最大規模は、参加チーム数では2001年の408チーム、参加人数では2006年の45,000人、観客数では2010年の218万人と記録されている。

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