長泉町は、静岡県東部に位置し、北は裾野市、東は三島市、南は清水町、西は沼津市に接する。
 JR御殿場線、国道246号が南北に通じ、新東名高速道路の長泉沼津インターチェンジ、伊豆縦貫自動車道の長泉インターチェンジがある。また、町の近くには東海道新幹線三島駅、東名高速道路沼津インターチェンジがある。
 北に富士山、東に箱根連山を仰ぐ愛鷹山麓に位置している。町のほぼ中央を流れる黄瀬川下流部に開かれていて、黄瀬川は愛鷹山から発する桃沢川を合して狩野川に合流している。箱根山地を源とする黄瀬川から東は、富士山の噴火による溶岩扇状台地。愛鷹山頂から森林地帯を経て畑地が次第に広がり、東南部の水田地帯は工場、住宅地となっている。恵まれた交通環境を背景に各種企業の立地が相次ぎ、現在では、がん治療の最先端技術を誇る県立がんセンターを中核とした先端健康産業の集積を目指す「ファルマバレープロジェクト」と連動し、医薬・健康関連企業の誘致を進めている。
 1960年(昭和35)町制施行。
 愛鷹山の緩斜面で露地野菜の栽培や畜産が行われている。長泉ブランド認定品にあしたか牛、長泉メロン、長泉白ネギ、長泉四つ溝柿、桃沢わさび等がある。沼津、三島両市に隣接のため宅地化が著しいほか、精密機械、製紙、化学繊維工場があり、両市と一体化している。2002年には県立静岡がんセンターが開設された。
 愛鷹山中腹に文化複合施設「クレマチスの丘」があり、ここには井上靖文学館、ベルナール・ビュフェ美術館、ヴァンジ彫刻庭園美術館、クレマチスガーデンがある。このほか、愛鷹山水神社、割狐塚稲荷神社、鮎壺の滝、富士竹類植物園、米山梅吉記念館、水と緑の杜公園、静岡サッカーミュージアム、桃沢野外活動センターなどがある。割狐塚稲荷神社の例大祭が3月におこなわれるほか、八幡神社のこども相撲(9月)産業まつり(11月)などがおこなわれる。

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