富士市は、県東部、岳南地域にある中心都市。
 JR東海道本線、身延線(みのぶせん)、東海道新幹線、岳南鉄道が通じる。国道1号、139号、469号、西富士道路が通り、東名高速道路富士インターチェンジ、新東名高速道路新富士インターチェンジ、田子浦港がある。
 北に富士山や愛鷹山を仰ぎ、南に駿河湾を望み、市内には日本三大急流の一つ富士川が流れる。市域は富士山頂から駿河湾に達し、富士山南麓の地域を含む。
 1954年(昭和29)1町2村が合併して市制施行。2001年(平成13)特例市に移行。2008年(平成20)1町を編入。古代に柏原駅が置かれ、中世に吉原湊は宿場として発達、甲州往還の起点でもあった。江戸時代、吉原は東海道五十三次の宿場町、岩本は富士川舟運の中継地として発展した。また、江戸時代以来の和紙生産の伝統のもとに、明治中期から機械抄紙が行われ、以後、紙・パルプ工業の町として発達。現在の市街地は富士川扇状地上に位置する。
 広大な富士山麓ではスギ、ヒノキの種苗の出荷、平坦部は火山灰地にも適したキャベツ、海岸砂州地では花卉を栽培。この他、地場産業である紙・パルプ産業や電気機器、化学、食品、自動車関連の工場が多く集まる。田子の浦ではしらす漁がおこなわれる。
 富士山の自然を生かした丸火自然公園があり、浅間古墳(国指定史跡)、日蓮ゆかりの実相寺など史跡も多い。文化施設として市立博物館、歴史民俗史料館、富士山こどもの国などがある。また、工場が集積するまちであり、“富士山と工場夜景”“自然に囲まれた工場夜景”“生活に根付いた工場夜景”は「富士市の工場夜景」としても知られる。

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