上小阿仁村が、秋田県の中北部にある。太平山に源を発する小阿仁川が村の中央を北に流れ、五反沢川、仏社川などの支流を合わせて米代川へと流れている。北部は平地で南部は山林が多く、総面積の92.7%が山林原野で占められ、うち75%が国有林。全国的にも秋田杉の主産地となっている。
 北東は北秋田市、南は秋田市、西は五城目町、三種町、能代市に接する。国道285号が通じる。
 徳川時代に藩の方針として「秋田杉」を育成し、「阿仁鉱山」の御用木(杭木)の産地として珍重された。また、村の中心の一つである沖田面地区は秋田久保田と阿仁鉱山を往来する宿場として栄えた。八木沢と萩形は阿仁マタギ等の狩猟民によって開かれ田場所として知られる。
 小阿仁川上流には萩形ダムがある。村の南部は太平山県立自然公園。上大内沢自然観察教育林は樹齢250年以上の天然秋田杉が群立している中に遊歩道があり、その中の一つであるコブ杉は林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれている。この他、五反沢大滝、山ふじ温泉等がある。また、八木沢マタギ狩猟用具は村指定の有形民俗文化財であり、阿仁マタギの文化を伝えるものとなっている。

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