浪江町は、県最東端、浜通り地方の中央部に位置する。北は南相馬市、飯舘村、南は双葉町、大熊町、西は川俣町、葛尾村、 二本松市、田村市に接し、東は太平洋に面する
 JR常磐線、国道6号が南北に走り、東西に国道114号が通じる。北西部には国道399号、459号が走る。
 東は太平洋に臨み、西は阿武隈高地で高瀬川、室原川が渓谷をなして東流し、河口付近で請戸川(泉田川)となって太平洋に注ぐ。西方の阿武隈高地は日山、 白馬石山、高太石山が連なっており、山間部に位置する津島地区の標高は約415mと高い。  
 1900年(明治33)町制施行。1953年(昭和28)に2村、1956年(昭和31)に3村と合併。江戸時代は相馬中村藩領で、中心地区の浪江は浜街道の宿駅として栄えた。
 米作を中心とする農業が営まれ、ナシの栽培も盛んで、請戸漁港での漁業、請戸川でのサケ漁、大堀相馬焼(国指定伝統的工芸品)も知られる。電子、製薬、化学などの工場も進出した。特産品になみえ焼きそば、かぼちゃ饅頭等がある。
 大聖寺には、1709年(宝永6)相馬昌胤が奉献した山門左手の銅鐘(国指定重要美術工芸品)、アカガシの樹群(県指定天然記念物)、江戸後期上層民家の造りを示す旧渡部家住宅(県指定重要文化財)、紙本著色両界種子曼茶羅(県指定重要文化財)がある。高瀬川渓谷は阿武隈高原中部県立自然公園域。相馬野馬追は国の重要無形民俗文化財に指定されている迫力あるまつり。2021年(令和3)に憩いの施設として「福島いこいの村なみえ」がオープン。また、人気アニメ「ポケットモンスター」の作者に関連し、町内にはポケットモンスターに関連スポットがある。

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