新地町は、県太平洋側最北部に位置する。南は相馬市、北は宮城県山元町、西は宮城県丸森町と接し、東は太平洋に面する。
 海岸に沿ってJR常磐線、国道6号、常磐自動車道が通る。国道113号が東西方向に通じる。
 阿武隈山地東縁の前山を形成する地蔵森、五社壇、鹿狼山、大沢峠、そして、これらを分水嶺として東に流れる立田川、砂子田川、三滝川による扇状地と沖積平野が発達。山の裾野や河川流域の平坦部に古くから集落が形成され、田畑が広がっている。 鹿狼山には“片倉沢の原生林”としても知られる自然度の高い樹林がある。
 1971年(昭和46)町制施行。江戸時代は伊達氏仙台藩領で、浜街道の宿駅として栄えた。
 農業と漁業が主産業。農業では水稲を中心に、野菜・果樹・花卉栽培がされている。主要漁港である釣師浜漁港には、親潮と黒潮がぶつかる潮目の好漁場から、カレイ、ヒラメなどが水揚げされている。南部の相馬市との境にある重要港湾相馬港の開発に伴い、工業化が進む。1994年(平成6)から大規模な火力発電所が操業。
 縄文時代の遺跡に新地貝塚(国史跡)、三貫地(さんがんじ)貝塚(県史跡)がある。釣師浜海水浴場、原生林がみられる鹿狼山などがある。福田十二神楽(県指定重要無形民俗文化財)等の祭事や季節のイベントが開催されている。温泉は鹿狼の湯や天然温泉つるしの湯がある。

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