川俣町は、中通り北部にある町。東は飯舘村、浪江町、南は二本松市、西は福島市、北は伊達市に接する。
 国道114号と349号が交差。JR東北本線が通じ、福島駅、松川駅(福島市)からバス路線がある。
 阿武隈高地西縁の丘陵地、広瀬川上流の小盆地内にあり、地形的にもこの地方の中心である。河川は広瀬川の他、口太山に源を発する口太川、花塚山に源を発する三百川、女神山に源を発する女神川等がある。 平地の割合が少なく、東に阿武隈山系の花塚山、高太石山、白馬石山、南に口太山、木幡山、北に女神山を擁する、起伏の多い町である。
 1889年(明治22)町制施行。1955年(昭和30)7村と合併。古来小手保(小手郷)とよばれた。古くから絹織物業が盛んで、養蚕が主要産業であった。明治以降はアメリカ向け軽目羽二重の産地となり、現在世界高水準の絹織物の産地としても知られる。
 農業は米、葉タバコ、畜産と多彩で川俣シャモを特産。川俣絹織物は「かわまたシルク」として世界にも知られる。
 河俣城跡、春日神社等がある。また、町営のレクリエーション施設である峠の森自然公園ではそば打ち体験等ができる他、旧小学校の校舎を利用した羽山美術館、おじまふるさと交流館等がある。毎年6月にはロードレース大会がおこなわれるほか、10月にはまちの特産品を販売する絹市の行事が行われている。

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