大熊町は、県浜通りの中央部に位置する。北は浪江町、双葉町、南は富岡町、川内村、西は田村市に接し、東は太平洋に面する。
 JR常磐線、国道6号(旧陸前浜街道)、国道288号が通じる。
 西は阿武隈高地、東は海岸平地からなる。熊川、小入野川、夫沢川の小河川が東流して流域に耕地を形成している。
 1954年(昭和29)2村が合併して成立。相馬藩と平藩の境界の地で、相馬藩の開拓地以来、農業中心の生活を展開してきた。江戸時代には中村藩の領内で熊川宿が整備され、浜街道の宿場町として栄えた。1966年から東京電力が海岸段丘を利用して原子力発電所(福島第一原子力発電所)を建設し、景観が一変した。2022年(令和4)に東日本大震災後の帰宅困難区域のうち特定復興再生拠点区域の避難指示が解除された。
 梨、キウイフルーツを特産するほか、鮭、ヒラメ漁でもしられる。(震災前)
 日隠山、馬の背岬、三ツ森山、中央台生活環境保全林や長者原じゃんがら念仏太鼓踊、熊川稚児鹿舞等のまつり、玉の湯、熊川海水浴場等がある(いずれも閉鎖中)

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