伊達市は、県北部で中通り地区最北端に位置している。東は相馬市、飯舘村、南は川俣町、西は福島市、桑折町、国見町、北は宮城県白石市、宮城県丸森町に接している。
 JR東北本線、阿武隈急行、国道4号、115号、349号、399号、東北自動車道、東北中央自動車道が通じる。また、バスは福島交通が各地域を結ぶ交通網として運行されている。本市を縦貫する形で東北中央自動車道が通り、霊山飯館、霊山、伊達中央、伊達桑折の4つのインターチェンジがある。
 福島盆地の北東部を占める。東部は阿武隈高地の西縁で広瀬川が流れ、西部を流れる阿武隈川に合流。東に阿武隈山系の霊山、西には吾妻連峰、北には宮城県境の山々が遠望できる福島盆地の中にあり、福島盆地に属する北部平野部と、阿武隈高地からなる南部丘陵地・山地の2つに区分することができる。北部の平野部は、阿武隈川が東西に横断し、福島市に隣接して伊達地域が、右岸に保原地域と梁川地域が位置している。また、南部に広がる阿武隈高地に霊山地域と月舘地域が位置している。
 2006年(平成18)5町が合併、市制施行して成立。伊達氏の祖である中村朝宗がこの地方を支配し、居を構えたと伝える。江戸時代には領主の交替が繰り返され、幕府直轄地や大名領に分割されていた。古くから養蚕が盛んだったが衰退。かつて養蚕がおこなわれた桑園は果樹園などに転換、現在は米作のほかに果樹栽培、施設園芸、畜産などが行われている。梁川、保原地区はニット産業が盛ん。また工業団地も造成され、電気機器、通信工業などの企業が進出。
 霊山は国指定史跡・名勝、県立自然公園。保原総合公園にある旧亀岡家住宅(県の重要文化財)、箱崎の獅子舞(県の無形民俗文化財)、梁川城跡および庭園(県の史跡・名勝)や、やながわ希望の森公園、赤坂の里森林公園、霊山こどもの村、月見舘森林公園などがある。この他、茶臼山地域等が自然環境保全地域、赤坂緑地周辺や花見山緑地周辺等が緑地環境保全地域に指定されている。

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