中島村は、中通り南部に位置する。北は矢吹町、東は石川町、南は白河市、西は泉崎村に接する。
 国道や鉄道は通じないが、幹線交通路との連絡はよい。
 平らな土地の東に阿武隈川が流れる。かつては“なでしこ原”とよばれた原野で、今は水田と畑に基盤整備されている。阿武隈川左岸の平坦地が村域の主要部を占めている。
 1955年(昭和30)滑津、吉子川の2村が合併して成立。平安時代末期から陸奥石川氏の治める地で、古墳時代に造られた豪族たちの墓所であったといわれる滑津舘跡が残る。滑津舘(城)は、1444年(文安元)には白河結城氏家臣の舟尾昌忠が城主だったが、後に佐竹氏配下となり1590年(天正18)伊達政宗に攻められ落城した。幕末には白河藩領、越後高田藩領、幕府領に分かれ、戊辰戦争時は、現在白河市との境にある刈敷坂から新政府軍が旧幕府軍を追って北側に向かって砲撃したとされている。明治の頃よりの苗木生産の技術が高く、現在は公害に強い緑化木へと受け継がれ、“中島村の緑化木”として広く知られる。
 米作をはじめトマトやチンゲンサイなどの施設野菜、シクラメン等の花卉、苗木や緑化樹の栽培、畜産など多彩な農業経営を行う。
 滑津舘跡、奥州汗かき地蔵尊(村指定文化財)、善通寺等の他、ウォーキングや広場、バーベキューなどがある童里夢公園、温泉施設「ふれあいの郷」等がある。

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