豊山町は県北西部にあり、北は小牧市、東は春日井市、南は名古屋市、西は北名古屋市に接している。
 国道44号線、名古屋高速道路11号小牧線が走る。県営名古屋空港があり、コミューター航空や国際ビジネスジェットを扱う拠点となっている。このほか、名古屋市や小牧市を結ぶとよやまタウンバスが運行している。
 海抜9mほどの平坦地でわずかに東北が高く、南西に向かって 徐々に低くなっている。 大山川、合瀬川等が流れ、新川に合流している。
 1906年(明治39)に2村が合併して豊山村となり、1972年(昭和47)に町制施行。織田氏の頃には溝口氏の所轄で、その後、徳川薩摩守忠吉の所轄となった。第2次世界大戦末に完成した陸軍小牧飛行場はその後、1957年(昭和32)に名古屋空港となり、国際線ターミナルも兼ね備えた中部圏の空の玄関口となった。同空港は2005年(平成17)の中部国際空港の開港に伴い県営名古屋空港として再スタートを切った。
 三菱重工業株式会社の小牧南工場を中心にした航空産業の集積地。1983年(昭和58)には名古屋市中央卸売市場北部市場が設置されている。
 織田信長が社領を寄進した八所神社等の寺社仏閣がある。この他、県営名古屋空港に隣接して神明公園(別称飛行機公園)がある。また、航空機関連の施設として、「あいち航空ミュージアム」「航空館Boon」などがある。三菱重工業の「MRJミュージアム」が2017年(平成29)に開館したが、開発中止に伴い2023年(令和5)6月に閉館となった。この他、木遣りや神楽などの伝統芸能や、厄祭などの伝統行事も熱心に行われている。

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