東栄町は県東部にあり、東は静岡県佐久間町、南は新城市、西から北は設楽町、北は豊根村に接している。
 JR飯田線、国道151号、473号が通じる。東端に三遠南信自動車道が通り、東栄インターチェンジがある。
 豊川水系と天竜川水系の分水嶺。河川は、町の中央部を西から南東に流れる天竜水系の大千瀬川を主流として、奈根川など渓流が数流合流している。町の最高地点、標高1,016mの明神山を筆頭に700mから1,000m級の山々が峰を連ねる。集落は急流沿いのわずかな平地や緩斜面に点在している。
 1955年(昭和30)本郷町と3村が合併して改称。豊橋―飯田を結ぶ別所街道(国道151号)の宿場だった本郷が中心地区で、文教施設が集中している。
 町面積の90%以上が山林で、林業が盛んだったが、養鶏と茶の栽培へ転換した。シイタケ、ヤマゴボウなどを特産。
 中世の山城設楽城跡は県史跡。総合文化センターにある博物館と民芸館は御園(みその)の天文科学センター(スターフォーレスト御園)とともに異色ある山村文化施設である。町内に大入渓谷、とうえい温泉があり、振草渓谷は県立自然公園。また、天竜奥三河国定公園の指定を受けている。民俗芸能「花祭」は、11月から3月にかけて町内11か所で舞われ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

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