安城市は県中南部にあり、東は岡崎市、南は西尾市、西は碧南市、高浜市、北は刈谷市、知立市に接している。
 JR東海道本線、名古屋鉄道本線と西尾線が通じ、また、東海道新幹線の三河安城駅もある。国道1号・23号も走り、伊勢湾岸自動車道の豊田南インターチェンジが近接。
 岡崎平野の中央、碧海台地上の都市。安城市と岡崎市と西尾市との間の一部が矢作川により区切られ、碧南市とは油ヶ淵及び長田川により区切られている。 南部の矢作川、油ヶ淵周辺で三角州低地となっている。南から北に向かって緩やかに高くなっているが標高差は約 27m と小さく、平坦な土地。
 1952年(昭和27)市制施行。1967年(昭和42)桜井町を合併。1880年の明治用水開通によってできた町でもあり、「日本のデンマーク」と称される先進農村先進都市として発展。1891年(明治24)東海道本線安城駅設置から、駅前集落としても発展した。第二次世界大戦後、中部経済圏の中心である名古屋市に近く、また豊田市などの内陸工業都市や碧南市などの衣浦臨海工業都市に隣接するという地理的条件にも恵まれ、自動車関連企業等の進出や住宅団地の建設が盛んになり、急速に都市化が進み、現在は農業と工業の共存する都市となっている。
 養蚕から生糸、さらに紡績へと推移したが、第二次世界大戦後は自動車関連の機械工業が盛ん。中部経済圏の中心である
 三河万歳の発祥地でもあり、別所の万歳は、西尾の森下万歳とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている。そのほか、三河一向一揆の拠点となった本証寺、二子山古墳(国指定史跡)、和泉の丈山文庫がある。

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