北名古屋市は県北西部にあり、南は名古屋市、東は豊山町、西は清須市、北は小牧市、岩倉市、一宮市に接している。
 中央部を南北に名古屋鉄道犬山線が通る。同線は名古屋市営地下鉄(鶴舞線)と相互乗り入れしている。西端部を国道22号線が南北に走る。また、名神高速道路や名古屋第二環状自動車道、名古屋高速道路が市域を囲んでいる。
 濃尾平野のほぼ中央部を占め、大部分が海抜5m前後の低平地となっている。河川は五条川、新川、合瀬川、水場川などが流れ、豊かな田園風景を形成。合瀬川は江戸時代に開削された人工河川の新川に注いでいる。
 2006年(平成18)2町が合併して市制施行。新市名は公募から選択され、名古屋の北に位置することをアピールした。古代の条里遺構が多く残る。織田信雄分限帳には市域のほとんどの地名がみられ、室町末期には織田氏領となっていた。交通アクセスの良さから現在は市街地化が著しい。
 かつては米作中心の農業地帯であったが、第2次世界大戦後に住宅、工場が進出。現在は近郊農業が行われ、特産は沖村地区のイチジク。また、雛人形、五月人形の製造が盛んで、「人形の町」として著名。
 天台宗の古刹高田寺の本堂、本尊の木造薬師如来坐像は国指定重要文化財。六ツ師にある旧加藤家住宅の主屋、長屋門、土蔵、北高塀、離れ(茶室)などは国の登録有形文化財。文化勤労会館にはコンピュータ制御による日本でも最大級のからくり人形がある。市内に名古屋芸術大学がある。

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