佐那河内村は、県中東部に位置し、西北は神山町、南は旭ヶ丸を分水嶺として勝浦町と上勝町、東は徳島市と接する。
 村の中央を走る丘陵性山地によって北部の園瀬川の本谷と、南部の支流嵯峨川の嵯峨谷に分かれ、その流域に集落、農地が広がる。山間部には、棚田、段々畑、山地が広がる。剣山山脈の東端に位置し緩やかな傾斜面がある、平行四辺形で盆地状の土地である。国道438号が徳島市へ通じている。
 徳島藩への献上米であった佐那河内米の産地であり、農業が盛んに行われていた。現在、山地の斜面はミカンやスダチの栽培が多く、ミカンは県産の10%を占める。ハウス栽培によるイチゴの生産も多い。また、山間地を利用して、さくらももいちごや達磨キウイフルーツ・大川原ネギ等のブランド品や、みかん・すだち・菜の花・しいたけなどの栽培が盛ん。
 大川原高原に村営牧場の放牧地、風力発電「大川原夢風車」、自然体験施設「いきものふれあいの里」がある。嵯峨峡は東山渓県立自然公園域、徳円寺はシャクナゲ群生で知られる。

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