美郷町は県中央部にあり、東は飯南町、南東は広島県三次市、南西は邑南町、西は川本町、北は大田市に接する。
国道375号が通じる。
中国地方で随一の江の川が大きく蛇行しながら貫流。江の川の沿岸部では侵食によって形成された急峻で起伏に富んだ地形になっており、その谷間や氾濫原に集落が形成されている。北西部には標高300m前後の丘陵地帯が広がり、東部には標高400~700mの急峻な山々が中国山地へと連なる。町の9割を山林が占める。
2004年(平成16)邑智町と大和村が合併して成立。かつては江の川水運の要衝で、諸物資の集散地として繁栄。古くは石見銀山街道の一部として栄え、江の川の恵みとともに発展してきた。
米やシイタケなどを産し、畜産も行われる。特産品には、マタタビや蕎麦・アユ・イノシシ、山くじらなどがある。
1982年(昭和57)の国民体育大会でカヌー競技が行われたことをきっかけにカヌーが盛んとなり、「カヌーの里おおち」などの観光施設もあり、キャンプやカヌー体験ができる。三瓶山南西麓に湯抱温泉、江の川沿いに潮温泉、千原川沿いに千原温泉がある。また、江の川を活用したカヌーや火振り漁、鮎釣りなどができる。この他、斎藤茂吉鴨山記念館、ふるさと伝承館等がある。

観光資源一覧