川本町は県中央部にあり、東は美郷町、南は邑南町、西は江津市、北は大田市に接する。
南西部を陰陽連絡の重要路線である国道261号が通る。市内道路は、すべて河川に沿って位置している。
中国背梁山地の西端北斜面にある。中央部を北東から南西方向に江の川が流れ、その支流として北岸に祖式川、三谷川、木谷川、南岸に矢谷川とサケの遡上が見られる濁川が流れる。面積の8割は山林が占めており、北東にわずかに開ける高原と江の川両岸に沿う平坦地のほか、峡谷に沿って耕地が形成されている。市街地は江の川のほぼ中程に形成されている。
1927年(昭和2)町制施行。1955年(昭和30)4村と合併し、1956年(昭和31)祖式村の一部を編入。1957年(昭和32)大代地区の一部を大田市へ分離して現在の町域となる。川本地区は江戸時代には大森代官所支配地で、口留番所が置かれた。また河川交通中心の市場町でもあり、現在も郡の中心となっている。
稲作、畜産、野菜栽培などの山村型農業を行う。特産品としてエゴマ、鮎、つがに、西条柿があり、特産品加工品は道の駅などで販売されている。
珍宝「獏頭の玉枕」を収蔵しイチョウの絨毯が美しい長江寺や、絶滅危惧種の「イズモコバイモ(ユリ科)」の群生地、湯量豊富な山間の湯谷温泉などがある。中国地方一の大河「江の川」では釣りやカヌーを楽しむことができる。

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