吉賀町は県南西端にあり、東から南は山口県岩国市、南は山口県周南市、西は山口県山口市、北は津和野町、益田市に接する。
国道187号が通じ、中国自動車道の六日市インターチェンジが設置されており、島根県の西の玄関口となっている。
1,263mの安蔵寺山を代表するように険しい山々に囲まれた自然豊かな中山間地域。町内をほぼ南北に高津川が流れ、その支流に沿い耕地が開けている。高津川は本流にダムがなく、水源(大蛇ヶ池)が特定できる珍しい一級河川で2010年(平成22)から4年連続、そして2020年(令和2)に国土交通省の水質調査で日本一となっている。
2005年(平成17)六日市町と柿木村が合併して成立。古くから吉賀地方とよばれていて、江戸時代は津和野藩領に属し、参勤交代に使われた街道に沿う宿場町、市場町として繁栄した。
稲作のほかに、高冷地野菜生産が盛ん。また、ワサビやシイタケ、クリ、リンゴなどの栽培も行われている。
椛谷峡、長瀬峡などの景勝地があり、コウヤマキやシャクナゲの自然林がみられる。注連川地区の旧道面家住宅は19世紀初期の農家建築で、国指定重要文化財。高津川にはゴギやヤマメ、オヤニラミやツガニ等、希少な淡水生物が生息している。また、高津川の水源である一本杉の湧水(平成の名水百選)、日本の棚田百選に認定された大井谷の棚田、山陰唯一のコウヤマキの自生林などの自然景観資源がある。温泉は、むいかいち温泉、木部谷温泉、柿木温泉がある。カタクリやシャクナゲ、ひがん花などの地域資源を活かした住民イベントや神楽もおこなわれている。

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