野田村は、岩手県北東部に位置し、太平洋陸中海岸に面する。明内川、泉沢川、宇部川沿いにわずかに沖積平野が見られるほか、階段状の海岸段丘が広く分布している。北は久慈市、南は普代村、西は岩泉町と接する。東は三陸海岸を臨み、三陸復興国立公園の一部をなす。海岸沿いを三陸鉄道リアス線、国道45号が走る。
 江戸時代から製塩が盛んとなり、塩は牛の背に載せられ遠く内陸地方まで運ばれた。運搬に使われた道は「野田塩ベコの道」と呼ばれ、現在でもその一部を歩くイベントが行われる。
 近年、養豚が盛んで野田豚として出荷。野田港はホタテ、サケの水揚げが主力。世界三大漁場ともいわれる三陸海岸・野田湾の「荒海ホタテ」、ブランド豚「南部福来豚」、栄養満点の「山ぶどう」等を特産する。
 かつてマンガンを産出した野田玉川鉱山は、現在は観光施設「マリンローズパーク野田玉川」として旧坑道の一部を公開。砂浜の十府ヶ浦、えぼし岩など奇石の多い玉川海岸、西行が草庵を結んだという西行屋敷跡などがある。海岸一帯は三陸復興国立公園(旧、陸中海岸国立公園)域となっている。

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