西和賀町は、岩手県と秋田県の県境に位置する。町域全体が奥羽山脈に囲まれた急峻な地形にあり、北上川の支流である和賀川に沿った盆地に町が形成されている。東は北上市、南は奥州市、西は横手市(秋田県)、北は雫石町に接している。
 JR北上線が走り、ゆだ錦秋湖、ほっとゆだ、ゆだ高原の3駅が設置されている。他に国道107号、秋田自動車道が通り、秋田自動車道の湯田インターチェンジがある。また和賀川沿いに主要地方道盛岡横手線が走る。
 湯田地区はかつて鉱山の町として栄えたが土畑鉱山の閉山(1976(昭和51)年)により、その歴史を閉じた。かつて和賀川南岸の鉱山地帯を通って東西に走る道は、秀衡街道とよばれ、奥州平泉に金を運ぶ道だったといわれる。
 和賀川はカジカ、イワナ、ヤマメなどが生息する清流で、流域では米作やリンドウの栽培が行われ、酪農も盛ん。特産品はスッポン(温泉を利用して養殖)、山菜加工品、乳製品など。地ビールブームの一翼をになった銀河高原ビールも当地で誕生。
 旧石器時代の大台野遺跡、縄文時代のストーン・サークルなどが発見されている。数多くの温泉があり、湯田温泉峡とよばれる。湯田ダム湖は錦秋湖とよばれ、その付近は湯田温泉峡県立自然公園に指定されている。国の自然環境保全地域に指定されている和賀岳、南には栗駒国定公園内の一部となっている南本内岳がそびえている。

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