富加町は、県中南部にある。北から西は関市、南から東は美濃加茂市に接する。
 長良川鉄道が通じるほか、国道418号、東海環状自動車道富加関インターチェンジがある。
 北部山麓から南部に向かって緩傾斜をなし、市内を流れる津保川、川浦川等の河川によってつくられる南部平坦地と梨割山を始めとする北東部丘陵地帯とに分かれている。山林が総面積の半分近くを占め、平坦地は田園及び住宅地となっている。
 1954年(昭和29)2村が合併して富加村を設置、1974年(昭和49)町制施行。役場付近にある羽生の古名は半布里で、702年(大宝2)の加毛郡半布里戸籍の断簡が、奈良の正倉院に保存されている。
 農業ではイチゴの栽培で知られる。関市に接する町の西部では、同市の影響で刃物の下請生産が行われている。
 清水寺の木造十一面観音坐像は国指定重要文化財。1995年(平成7)には郷土資料館が開館した。

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