五ヶ瀬町は、宮崎県の北西部にあり、東部は高千穂町、南部は椎葉村、北部から西部は熊本県山都町に接する。
 南西部から南部、南東部にかけては山々が連なる一方で、北西部には阿蘇の山々を展望できるなだらかな丘陵地帯が広がっている。全般的に地形は急峻で総面積の約9割を森林が占めている。その山峡部を五ヶ瀬川本流とその支流三ヶ所川が並行して北上し熊本県で合流し、高千穂町や延岡市等を経て日向灘へと注ぐ。この二つの川沿いに大小の集落と狭小な耕地が散在している。
 国道218号、265号、503号が通る。
 山村であるが、林産物のほかに、茶、ピーマン、トマトなどの栽培や畜産も盛んである。五ヶ瀬ワイナリーでは町内産100%ブドウで作るワインが楽しめる。
 祇園山は古生代化石の産出で知られている。また五ヶ瀬町大字三ヶ所坂本地区に伝承されている荒踊は地域的特色の顕著な風流な踊りで、国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
 五ヶ瀬町では「五ヶ瀬ハイランドスキー場」、「五ヶ瀬ワイナリー」、「Gパーク」を核とし、各地域の資源を発掘してそれを活かした観光振興が行われている。特に桑野内地域では「夕日の里づくり」として地域づくりやグリーンツーリズムを展開している。
 なお、2015(平成27)年12月には、「世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域(高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町、椎葉村、諸塚村)」に認定されている。

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