色麻町は、県中西部に位置し、北は加美町、東は大崎市、南は大衡村、大和町、西は仙台市、山形県尾花沢と接している。
 東部に国道457号が通じる。
 西部及び南部は奥羽山系に属する前船形山、船形山、花染山等が山岳地帯を形成し、西に支脈を発している。これらの山岳地帯を源とする保野川や花川が流れて鳴瀬川に注ぎ、河川の後背湿地・谷底平野、段丘、扇状地等に集落・市街地が形成されている。また、流域は肥沃な水田地帯で、日本有数の穀倉地帯の大崎耕土の一角を形成している。
 1978年(昭和53)町制施行。歴史は古く、長さ52mにも及ぶ前方後円墳や直径が50mもある円墳、さらには約300基を数える群集墳など学術的にも貴重な遺跡が数多く発見されている。原始・古代を通じて政治・文化の中心地域であったことが推測される。町名は、天平年間(729~749)に播磨国(兵庫県)飾磨から移住した兵士が「しかま」を色麻と記したことに由来すると伝えられる。
 農業を基幹産業として米、野菜、リンゴなどの果樹栽培、乳牛、肉牛の飼育が盛んで、特産にえごま、えごまの加工食品などがある。
 大野東人が多賀城の前進基地とした色麻柵跡があり、その屋根瓦を焼いた日の出山瓦窯址(国指定史跡)や色麻古墳群、往生寺の円光大師像(県指定重要文化財)がある。このほか、愛宕山には農業伝習館、全面人工芝 の多目的グランド、県立自然公園船形連峰の登山コース、大滝野営場、鈴沼や、公衆浴場「かっぱの湯」、穀菜センター、味彩館「ふるさと」がある。伊達神社の御稚膳構(5月1日)と旧暦6月15日磯良神社のお 河童さま、8月上旬の「かっぱのふるさと祭り」、河童太鼓、 出羽神社の獅子舞等の行事がおこなわれる。

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