大郷町は、県のほぼ中央に位置し、北は大崎市、東は松島市、南は利府町、西は大和町、大衡村に接する。
 東北新幹線が西端を通過しているが在来線を含めた鉄道は通じていない。また、国道も通じておらず、主要地方道9号、16号、40号が通る。公共交通機関としては住民バスが走る。南東隣の松島町内に三陸自動車道松島大郷インターチェンジがある。
 町の中央部を西から東へ吉田川が流れ、その流域に水田地帯が広がる。南側と北側は丘陵地となっている。
 1959年(昭和34)町制施行。町名は古く当地一帯を「大谷郷」と称したことに由来する。「慶長遣欧使節」としてスペインに渡った支倉常長が晩年を過ごした地として知られる。
 米作、肉用牛の飼育などが盛んで、大郷牛などを特産。また、特産野菜にモロヘイヤがある。地場産品を「大郷ブランド」としてPRし、道の駅「おおさとふるさとプラザ」で特産品展示販売をしている。
 大松沢に貝塚があり、粕川の諏訪古墳、山中古墳では円筒埴輪が出土する。このほか、支倉常長の墓、大窪城址公園、勢見ケ森公園、道の駅ふるさとプラザ、パストラル縁の郷などがある。宮林神楽(町無形文化財)などの伝統行事もおこなわれている。

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