県西部にあり、東は岡山県真庭市、南は日野町、岡山県新庄村、西は伯耆町、北は大山町、琴浦町、倉吉市と接する。
 JR伯備線、国道181号、482号が通る。また、米子自動車道のインターチェンジがある。
 大山南麓に位置。日野川中流域にあたる地域で、河川沿いに耕地が開ける。日野川には小江尾川、船谷川、俣野川などの河川が合流しており、これらの河川流域に集落が形成されている。岡山県境には、擬宝珠山、三平山、毛無山などの1000mを超える中国山地の高山が連なる。
 1953年(昭和28)江尾町と 2村が合併して発足。翌年には日光村の一部を編入し、現在の町域となる。中心集落の江尾は尼子氏の家臣蜂塚氏の居城があった場所で、山陰と山陽を結ぶ交通の要地でもあり、江戸時代には宿場町、番所所在地として栄えた。日野川支流谷奥の御机、下蚊屋はかつての木地屋集落。俣野川流域ではかつて山砂鉄を原料に、たたら製鉄が行われた。町名は町民からの募集によって「水(江)の集まる中心(府)」の意として命名された。
 基幹産業は農林業で、米作の他、ネギ、ダイコン、シイタケやワサビなどを産する。また渓流ではコイを養殖。林業も行う。大山南麓では肉牛、乳牛の飼育が盛んにおこなわれる。
 早期の押型文土器を出土した佐川第一遺跡をはじめとする縄文遺跡や荒田豆ヶ原遺跡、小江尾第四遺跡などの弥生遺跡がある。鏡ヶ成,毛無山など岡山県境の山岳地帯は大山隠岐国立公園に属し、大山鏡ヶ成休暇村がある。ほかに、県指定の天然記念物である武庫の七色ガシ、下蚊屋明神のサクラ、俣野の熊野神社社叢や、県無形民俗文化財である江尾のこだいぢ踊、下蚊屋の荒神神楽などがある。

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