東洋町
印刷する東洋町は、県東端の徳島県境に位置し、紀伊水道に臨む。北は徳島県海陽町、南は室戸市、西は北川村に接している。東南側は太平洋に面する。
室戸阿南海岸国定公園のちょうど真中で美しい海岸風景が広がる。町域の大半は四国山地で、太平洋を一辺とした三角形をなしている。北部の甲浦港周辺と中部の野根平野に宅地が集中し、生見海岸周辺や野根川やその支流の別役川、押野川に沿った中山間地域にも集落が点在。国道55号、493号が通じる。また、1992(平成4)年には阿佐海岸鉄道が甲浦まで開通した。
北の甲浦はリアス式海岸に位置する良港で、古くから土佐と上方間の航路の寄港地、商港、漁港として栄え、参勤交代の際の船出の地でもあった。
野根川流域の上流で林業、下流で米作、野菜促成栽培が行われる他、ポンカンや夏ミカンなどの栽培が盛ん。野根は江戸期野根山街道の要駅で、かつてはブリ大敷網も行われていた。
海岸一帯は室戸阿南海岸国定公園域で、白浜の砂浜海岸は海水浴場、生見海岸は全国屈指のサーフポイントとして有名。10月の熊野神社祭(トントコまつり)では、海上パレードが行われ、多くの人で賑わう。