青木村は、長野県中北部にある村。上田市、松本市、筑北村と接する。上田―松本両市を結ぶ国道143号が村を東西に走る。
 南に夫神岳、北に子檀嶺岳、西には十観山がそびえ、昔から「青木三山」と呼ばれ村のシンボルとして村民から愛されている。浦野川が村のほぼ中央を東に流れ、その間、阿鳥川、田沢川、湯川、沓掛川等の支流をあわせて千曲川に注いでいる。
 段丘傾斜地が多く平坦地は少ない。村の面積の約8割は山林で農用地は約1割、主に米、菌茸類、果樹、花卉などが生産されている。
 村内には沓掛、田沢の両温泉や、古代東山道が越えたとされる保福寺峠などのほかに、室町前期建立の国宝三重塔で知られる大法寺がある。江戸末期から明治初年にかけてつくられた多数の石仏や石神のある修那羅峠(しょならとうげ)もある。また、村の東境にある夫神岳(おかみだけ)と女神岳(めがみだけ)(大明神岳)は縁結びの山で、女神岳より相染川が流れ出し、下流では産川になるなど、それらにまつわる古い言い伝えがある。

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