三種町
印刷する三種町は、秋田県北西部に位置する。房住山に源を発する三種川が町のほぼ中央を流れて八郎湖へと注いでおり、東部の丘陵地から西部の平坦地までゆるやかに傾斜している。
東は上小阿仁村、南は男鹿市、南秋田市、大潟村、八郎潟町、五城目町、西は日本海、北は能代市に接している。西端は日本海に面している。旧八郎潟の北方と東方に位置しており、干拓されてできた大潟村とは八郎潟調整池の東部承水路および西部承水路を挟んで接している。
JR奥羽本線、国道7号(羽州街道)、101号が通じ、秋田自動車道の琴丘森岳と八竜の2インターチェンジが設置されている。
鹿渡、森岳は羽州街道の宿駅としてにぎわった。海岸の砂防林は寛政年間(1789~1801年)栗田定之丞らの砂留・植林事業によってできたもの。町名は旧三町を流れる三種川に由来している。三種川は「長寿の種」「福禄の種」「楽の種」の三つの種を語源としており、この地域の大動脈として生活や農業などに深い関わり合いがある。
南東部の琴丘地区は米作、畜産を行う農業、北東部の山本地区は三種川流域に水田が広がる他、ジュンサイを特産する。西部の八竜地区では砂丘地農業が行われ、メロン、スイカ、アスパラガスなどを特産する。
国の重要文化財に江戸末期の農家である大山家住宅がある。この他、原生林の広がる房住山(新秋田観光三十景)、森岳温泉、森岳歌舞伎等がある。また、「日本の水浴場88選」に選ばれている釜谷浜では海水浴シーズンには砂の彫刻コンクールも開催される。