長久手市は県西部にあり、北は尾張旭市、瀬戸市、東は豊田市、南は日進市、西は名古屋市に接している。
 市の中央部を東部丘陵線(リニモ)が走る。名古屋瀬戸道路長久手インターチェンジがあるほか、東名高速道路名古屋インターチェンジが近接している。
 尾張平野部の東部、尾張丘陵にある市。香流川が流れ、名古屋市域に注ぐ。香流川流域は主に耕作地として利用されている。名古屋市に隣接する西部丘陵地区は主に住宅地として発達。南東丘陵部の地域には、高校、大学、各種研究施設や運 動公園、愛・地球博記念公園や東部丘陵線(リニモ)等の施設が立地している。
 1906年(明治39)3村が合併して長久手村と改称、1971年(昭和46)町制施行、2012年(平成24)に市制を施行。市名の起源は長湫(ながくで)の転化で、ここでは東西に長い香流川の谷を指す。湫とはじめじめした低地を意味する。1584年(天正12)羽柴(豊臣)秀吉軍と織田信雄・徳川家康連合軍とが戦い秀吉軍が敗れた長久手古戦場の地として知られる。第二次世界大戦後の住宅化が目覚ましい。県営愛知青少年公園(2002年閉園)の跡地が2005年(平成17)の日本国際博覧会(愛・地球博)でメーン会場の一つ(長久手会場)となった。市西部は住宅地・商業施設などが多く都市化が進んでいる。
 愛知県農業総合試験場が設置されている。
 長久手古戦場は国の史跡。安昌寺には首塚がある。愛・地球博終了後、会場跡地は愛・地球博記念公園(モリコロパーク)として開園し、2022年(令和4)にはジブリパークが開園した。この他、スポーツ、文教施設では長久手市文化の家、長久手スポーツの杜、愛知県立芸術大学、私立愛知医科大学、愛知淑徳大学、愛知県立大学、名都美術館、トヨタ博物館などがある。

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トヨタ博物館の写真

トヨタ博物館 (愛知県 長久手市 )

リニモ芸大通り駅から徒歩5分。トヨタ自動車創立50周年記念事業の一つとして、1989(平成元)年に設立した博物館。自動車の歴史を学び、人と車の豊かな未来のためにつくられた博物館で、世界の自動車とクルマ文化の歴史を紹介する。  「クルマ館」*では19世紀末のガソリン自動車誕生から現代までの自動車の歴史を、日米欧の代表的な車両約...