豊根村は県北東部にあり、東は静岡県浜松市、南は東栄町、西は設楽町、北は長野県の阿南町、売木村、根羽村、天竜村に接している。
 国道151号(別所街道)が通じる。
 三河山間地域の中央に位置し、県最高峰の茶臼山を有する「愛知のてっぺん」の村。村の面積のうち93%が森林で、日本ヶ塚山、離山、八嶽山など 1,000m級の名山が連なり、標高は 149mから 1,415mと標高差のある峡谷型地形となっている。また天竜川をはじめ、大入川、漆島川などの大小河川が、佐久間・新豊根の二つのダムに流れ込んでいる。この新豊根ダム(みどり湖)は佐久間ダムの水を揚水して112万5000キロワットの発電をしている揚水式ダムである。愛知県で一番人口の少ない小さな自治体。
 2005年(平成17)富山村を編入。
 村域のほとんどを山林が占め、林業が主産業。良質なスギ・ヒノキの産地でもある。シイタケの特産があり、県下で初めてシイタケ栽培技術を導入した。また、寒暖の差を利用した「夏秋トマト」の栽培も盛ん。
 川宇連のハナノキ自生地は国の天然記念物、熊谷家住宅は国の重要文化財に指定されている。北部にある茶臼山は天竜奥三河国定公園に含まれる。春には、枝垂れ桜「粟世桜」や全国有数の「芝桜」、夏は県生産量一の「ブルーベリー」や全国清流巡り利き鮎会で準グランプリに輝く「あゆ」、秋は県で一番早い紅葉、冬は県で唯一の茶臼山高原スキー場でスキーが楽しめる。また、当地にも、設楽町津具地区、東栄町とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている「花祭」が残る。

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