設楽町は県北東部にあり、東は豊根村、東栄町、南は新城市、西は豊田市、北は長野県根羽村に接している。
 国道257号、420号、473号、茶臼山高原道路が走る。豊橋鉄道田口線廃止以後はバスが運行している。
 三河山間地域の中央、豊川支流寒狭川の上流に位置する。面積の約9割を占める森林は、1,000m 級の山々が連なり、豊川、矢作川、天竜川という三大水系の水源地となっている。行政・商業の中心部で人家が集まる田口地区、まとまった平坦地が広がり、山間地域では有数の農業地帯となっている名倉地区・津具地区、国の無形民俗文化財の田峯田楽をはじめとする数多くの郷土芸能を保有し、いくつかの河川沿いに小規模な集落が点在している清嶺地区と、大きく 3 つの地域に分けることができる。
 1956年(昭和31)田口町と段嶺・名倉の2村および振草村の一部が合併して改称。2005年(平成17)津具村と合併して現在の町域となる。中心集落の田口は伊那街道の旧宿場で、近隣の買い物町となっている。
 林業、高原野菜の栽培が中心。
 三河山地の主峰鷹ノ巣山(段戸山、1153m)の麓の段戸裏谷、岩古谷などの観光地があり、東海自然歩道のコースになっている。段戸山の一帯は段戸高原県立自然公園に指定されている。町の西部一体には県内最大級の規模を誇るブナ・ツガ等の林「きららの森」(段戸裏谷原生林)が広がり、その景観は水源地のシンボルのひとつとなっています。民俗芸能の宝庫で、田峰の田楽(国指定重要無形民俗文化財)、三都橋の参候祭(県指定無形民俗文化財)、名倉の「棒の手」などがあり、郡下の花祭とともに貴重な伝統行事。添沢、塩津両温泉もある。

観光資源一覧