武豊町は県南西部にあり、南は美浜町、西は常滑市、北は半田市に接し、東は衣浦湾に面する。
 JR武豊線と名鉄河和線・知多新線が通る。また、国道247号が走り、南知多道路武豊インターチェンジがある。
 知多半島中央東岸の衣浦湾沿岸に位置し、東部臨海部に衣浦工業地帯の一角をなす工業地域、南部に田園・丘陵地域、北部に商業住宅地域を擁する。東部の平地と西部の知多丘陵の間に位置し、比較的なだらかな地形。北部には石川、中部には堀川、南部には新川という3本の主要河川が、西部の丘陵地から東部の衣浦湾へと流れ込んでいる。また、町内には数多くの池や ため池が点在している。
 1891年(明治24)町制施行、1954年(昭和29)富貴村と合併。武豊の名は武雄神社(旧、長尾村)と豊石神社(旧、大足村)の頭字による。港と鉄道に古い歴史を持ち、古くから天然の良港としての条件を備えた港は、1884年(明治17)に港域の測量が行われて東海道線敷設のための荷揚基地として整備されて資材輸送用の軌道が敷かれ、1886年(明治19)に国鉄武豊線が開通。1899年(明治32)には武豊港が県下最初の貿易港に指定された。1957年(昭和32)に衣浦臨海工業地域が造成され、近代的製鋼工場、火力発電所が、従来の油脂工業に加えて立地し、工業都市として飛躍的に発展を遂げた。
 浦島太郎生誕の地との伝承が残されている。町の北西部にある壱町田(いっちょうだ)湿地植物群落は県指定天然記念物、また南西部には24haに及ぶ町立自然公園がある。

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