刈谷市
印刷する刈谷市は県中南部にあり、東は豊田市、知立市、南は安城市、高浜市、西は東浦町、大府市、豊明市、北はみよし市に接する。
JR東海道本線、名古屋鉄道本線・三河線、国道1号、23号、155号、419号が通じる。また、北部に伊勢湾岸自動車道が通り、刈谷スマートインターチェンジがある。
西三河平野の西部、衣浦湾頭に位置し、市内には境川、逢妻川、猿渡川が流れ、市域の多くはこれらの河川の下流に広がる。木曽山脈が南西に延びて徐々に低くなり、井ヶ谷の丘陵最高40mで碧海台地となって衣浦湾に伸びており、この間に丘陵、台地、自然堤防、海岸段丘、河岸段丘、海水面以下の低湿地などがある。
1950年(昭和25)市制施行。1955年(昭和30)2村を編。江戸時代は刈谷藩2万3000石の城下町。1888年(明治21)東海道本線刈谷駅、1914年(大正3)三河鉄道(現、名古屋鉄道三河線)の刈谷新駅(現、刈谷駅)ができ、駅周辺に近代工場群が集まり、一大機械工業団地ができて以降、伝統の窯業、生糸の町から機械工業の町へと脱皮した。1923年(大正12)には豊田紡織(現、トヨタ紡織)の工場が設置され、工業都市として発展。
西三河地方の工業都市。1926年(大正15)に豊田自動織機製作所ができて以降、トヨタグループ7社を中心に大工場、関連産業が集まる。
井ヶ谷には愛知教育大学と洲原公園があり、近くの小堤西池には国指定天然記念物のカキツバタ自生地がある。1533年(天文2)水野忠政によって築城された刈谷城は亀城とも呼ばれ、城跡は亀城公園になっている。また貝塚遺跡も多く、本刈谷貝塚は県指定史跡。住吉町には市美術館がある。
観光資源一覧
小堤西池のカキツバタ群落 (愛知県 刈谷市 )
名鉄名古屋本線知立駅から、名鉄バスで上ノ郷下車。小堤西池のカキツバタ群落は、京都府・大田ノ沢、鳥取県岩美町の唐川と並ぶ、日本三大カキツバタ自生地の一つで、1938(昭和13)年に国の天然記念物に指定された。市は小堤西池の水源である東側の丘陵地約43,000m2についても、1972(昭和47)年に追加指定を受けた。 カキツバ...