軽米町
印刷する軽米町は、岩手県北端に位置する。面積の約8割が山林原野で占められており、周辺を標高550~850m程度の低い山に囲まれた北上山系北端部の丘陵地帯。東は洋野町、南は久慈市、九戸村、西は二戸市、北は青森県八戸市、南部町、階上町と接している。八戸市、久慈市の中間に位置し、各方面との交流が盛ん。
東北縦貫自動車道八戸線のほか国道340号、395号が通じる。軽米インターチェンジがある。北上山系の起伏に富んだ地形の影響を受け、複雑な道路交通網を形成。
中心地区の軽米は九戸街道に沿う宿場町として発展。藩政時代には付近に砂鉄を産し、南部鉄瓶、鍋、釜、農具などをつくり、多くの銅屋 (鋳物業者) があった。町名はアイヌ語に由来するといわれる。
ムギや雑穀類が栽培され、用材、枕木、薪炭の生産も多い。畜産やリンゴの栽培も普及している。
南西部の折爪岳山麓は折爪馬仙峡県立自然公園に属する。この他、九戸政実の乱で九戸方の大将格だった晴山治部少輔の居城とされる晴山館址、乃木将軍愛馬雷号の墓がある。