花巻市は、岩手県中央部にあり、西に奥羽山脈、東には北上高地の山並みが連なる肥沃な北上平野に位置。北東部には北上高地の最高峰、早池峰山がそびえる。北は紫波町、盛岡市、雫石町、北東は宮古市、東は遠野市、南は奥州市、南から西は北上市、西は西和賀町に接する。
 南北方向に東北新幹線、JR東北本線、東北縦貫自動車道、国道4号が通じ、東西方向にはJR釜石線、東北横断自動車道釜石秋田線、国道283号が交差する交通の要衝。この他、国道396号、456号が通じ、宮野目地区には花巻空港がある。
 江戸時代は本地域を南部氏が統治。盛岡藩の南端に位置し、軍事上の重要な拠点、穀倉地帯として、陸運・船運も発達。奥州街道の宿駅、北上川舟運の河港として栄えた。
 水稲を基盤に野菜・果樹・花卉栽培、酪農などが盛ん。工業は肥料、精密機械、マッチ、バター、練乳、食品加工、木材、金属工場などがある。
 早池峰国定公園や花巻温泉郷県立自然公園等、県を代表する豊かな自然環境が東西に広がる。花輪堤のハナショウブ群落は国指定天然記念物。市の西部には奥羽山脈の渓谷沿いに湧き出る花巻温泉郷がある。宮沢賢治の生家や同記念館、高村光太郎の山荘や記念館がある。大償地区と岳地区に伝えられた早池峰神楽(国指定重要無形民俗文化財)は2009(平成21)年にユネスコの無形文化遺産に登録された。

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