住田町
印刷する住田町は、岩手県南東部に位置し、北に遠野市、北西に奥州市、一関市大東町に接し、南に大船渡市、南西に陸前高田市、東に釜石市に接する。国道107号と340号が交差し、西部を397号が通じる。
江戸期からは藩境の地、内陸と沿岸を結ぶ交通の要衡として発展。町を取り囲む森林の鉱山資源を活用して製鉄に取り組んできた歴史もある。気仙大工の発祥の地としても広く知られている。
園芸作物と畜産を軸とする住田型農林業に取り組んでいる。昔から気仙大工とよばれる農民大工の出稼ぎが多く、その技術と町有人工造林の杉材を利用して第三セクターによる住田住宅産業株式会社を創設し、関東方面でその注文建築に応じている。特産品はいちご・しいたけ・豚肉・鶏肉・切り干し大根・きゅうり・気仙杉住宅。
藤原氏や安倍氏と関わりのある貞任山、判官山など、平泉との関連を思わせる地名や藩直営の洋式高炉などの史跡が点在。宮沢賢治の童話「風の又三郎」の舞台で、国指定名勝・イーハトーブの風景地のひとつである「種山ヶ原」、鍾乳洞の滝観洞等がある。
観光資源一覧

写真提供:住田町観光協会
種山ヶ原 (岩手県 住田町 / 岩手県 遠野市 )
北上高地南西部の東西11km、南北20kmに及ぶ緩やかな稜線を持った平原状の山で、岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市にまたがる。物見山(種山)を頂点とした標高600~870mに位置し、物見山・大森山・立石などを総称して「種山高原」とも呼ばれている。その地形と涼しい気候のため、藩政時代から馬の放牧地として利用され、各所にツツジの群落...

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構
滝観洞 (岩手県 住田町 )
気仙郡住田町の北東端、JR東日本釜石線上有住(かみありす)駅から徒歩3分、釜石自動車道の滝観洞ICから車で1分の場所にある鍾乳洞。 数億年をかけて海底に堆積した石灰岩層が隆起し、風雨などによる浸食で形成されたもので、洞内では足下や壁などで海洋生物の化石が見られる。現在まで確認されている3,365mの総延長のうち、880mが一般...