入善町
印刷する県北東部にあり、東は朝日町、南から西は黒部市に接し、北は富山湾に臨む。
あいの風とやま鉄道(旧JR北陸本線)、国道8号が通じる。
黒部川下流右岸の新扇状地と段丘化した旧扇状地の扇央部を占める。海岸は侵食が激しく、護岸堤が連続する。
1889年(明治22)町制施行。1953年(昭和28)7村と合併、1959年(昭和34)舟見町を編入。入善は江戸時代北陸街道の、また舟見は上街道の宿駅として栄えた。
早場米地帯であり、県下随一のコメの産地。荒又から東隣の朝日町舟川新にまたがる地区を中心にチューリップ・イチゴ栽培も行われ、枕状の大形の黒部スイカを特産する。漁業では2000年以降海洋深層水を活用したアワビの養殖が行われている。工業では地域資源として有する豊かな「水」を求め、戦前からの紡績産業に続き、自動車部品や電子デバイス、飲料水製造などの大企業の立地が進み、東洋紡や日本電気の工場がある。さらに近年は、偏光板メーカーやパックご飯製造といった企業などが参入している。
じょうべのま遺跡(国指定史跡)は荘園の荘所跡とされる。全国名水百選に指定された水や世界最古の海底林、杉沢の沢スギなどの史跡や天然記念物がある。他に、入善海洋深層水活用施設、湧水公苑、コスモホール、発電所美術館などがある。お祭りでは、にゅうぜんフラワーロード、舟見七夕祭り、海洋深層水 ふれあいデー、かき祭り、入善ふるさと七夕祭、墓ノ 木タイマツ祭り、塞の神祭り、吉原恵比寿祭り、入善 ラーメン祭りなどが行われている。