大和町
印刷する大和町は、県中部に位置する。東は大郷町、南は富谷町、利府町、仙台市、北から西は色麻町、北は大衡村に接している。
国道4号、457号、東北自動車道が通じ、大和インターチェンジがある。
北泉ケ岳と桑沼に端を発する吉田川が町の中央部を西から東に流れ、その支流(善川、竹林川、西川など)が合流して太平洋にそそいでいる。流域には水田が広がり、農業地帯を形成。西部は奥羽山脈に連なる丘陵部となっており、西端は船形火山地、吉田川以北は加美丘陵、大松沢丘陵、吉田川以南は富谷丘陵と呼ばれる。
1955年(昭和30)吉岡町と4村が合併して成立。古代から開発が進み、条里遺構がある。1616年(元和2)伊達政宗の三男飯坂宗清が今村(吉岡)に城下町を開き、また、1623年(元和9)には奥州街道の宿場として整備された。宮床も伊達一門の小城下町。
中心の吉岡は郡内の商業中心地。米作を中心とした都市近郊型農業が行われているほか、高度技術産業集積活性化地域に位置付けられている仙台北部中核工業団地があり、先端技術産業の基地として発展している。
鳥屋八幡古墳、吉岡東官衙遺跡(県指定文化財)のほか、船山形神社、吉岡八幡神社などの寺社や、原阿佐緒記念館を中心に宮床伊達家の歴史と文化を伝える宮床宝蔵、 南川ダム周辺には陶芸体験館、地場産品直売所「花野果ひろば」などがある。又、世界的な具象彫刻家佐藤忠良ギャラリーや多彩な文化活動が行われる「まほろばホール」がある。また、県立自然公園船形連邦の裾野に広がる「七ツ森」は本町のシンボルで、又、七ツ森の麓を発祥の地とする民謡「お立ち酒」は婚礼の祝歌 として全国で愛唱され、お立ち酒全国大会を開催している。船形山神社では豊作祈願の梵天ばやい、吉岡八幡神社では流鏑馬・輪くぐ りがおこなわれている。