利府町は、県のほぼ中央に位置し、北は大和町、大郷町、東は松島町、南は多賀城市、塩竈市、西は仙台市、富谷市に接している。また、東部は松島湾に臨む。
 JR仙石線、東北本線の支線利府線、国道45号が通じる。また、三陸自動車道、仙台北部道路が通じ、利府ジャンクションで接続する。東北新幹線の車両基地がある。
 南西部を除き丘陵地に囲まれており、北部から西部はやや起伏のある富谷丘陵、東部は松島丘陵、南東部は定高性のある塩釜丘陵となっている。東部は太平洋に面し、日本三景松島の一角を成す。
 1967年(昭和42)町制施行。室町時代は伊沢氏(後の留守氏)の城下町、近世は石巻街道の宿場町であり、仙台城下に接していることから北方の要衝として栄えた。1884年(明治17)に和ナシ栽培が導入された。
 稲作と松島丘陵斜面で行われている和ナシ栽培、野菜栽培等の複合農業が中心だったが、近年は大型ショッピングセンターを中心とした商業施設が集積
 仙台市との境にある岩切城跡は戦国大名留守氏の居城跡で国の指定史跡。西部には広大な県民の森や県総合運動公園、宮城スタジアムがある。南部には大規模な県立公園として整備された加瀬沼がある。染殿神社では神輿渡御が行われている。県内最古の長十郎梨を代表とする利府梨が特産で、もぎたての梨が食べられる観光梨園があるほか、利府梨を加工して造った梨ゼリー(梨んぼう)、梨ワイン(りふの女)、梨 ジュース、梨サブレ、しらっぷ漬け(とふっ恋)を特産。純米酒 (利府浪漫)、ワカメ、カキなども有名。また、すだて漁や船釣りができる表松島などの体験メニューもあり、海産物収穫祭や梨まつり、「十符の里 -利府」フェスティバルなどがおこなわれている。

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