羽幌町
印刷する羽幌町は、道北西部にあり、西は日本海に面する。東は幌加内町、南は苫前町、北は初山別村、遠別町に接し、西は日本海に面する。
国道232号が通じる。羽幌港には天売島、焼尻島へのフェリーが発着する。
町域のほとんどを天塩山地が占め、その大部分は国有林。天塩山地の主峰ピッシリ山を源流とする築別川、羽幌川が朝日台地を境に東西に流れ、流域には水田地帯が広がる。日本海上20余kmの天売、焼尻の2島は暑寒別天売焼尻国定公園に指定されている。
1921年(大正10)町制施行。1955年(昭和30)天売村、1959年(昭和34)焼尻村を編入。町名はアイヌ語ハプル(柔らかいの意)、ハポロペッ(広大な川の流域の意)によるなど諸説ある。1786年(天明6)苫前場所(漁業)の設置以降、場所請負人による漁業開発が行われ、ニシン漁などの沿岸漁業で栄えた。農業開拓は1896年(明治29)福井県・富山県両県人の入植に始まった。1939年(昭和14)築別炭鉱の開坑に始まる苫前炭田の開発は石炭産業を主産業の一つとしたが、1970年(昭和45)に閉山。沿岸漁業も衰退した。
日本一の漁獲量を誇る甘えび、ホタテ、タコ、ウニといった海産物、グリーンアスパラやねばりながいもなどの農産物や、潮風を受け豊富なミネラルを含んだ牧草を食べて育った焼尻めん羊などを産する。
天売島は世界でも珍しい人と海鳥が共生する島、焼尻島は緑と原生花の島で、「暑寒別天売焼尻国定公園」に指定されている。他に北海道海鳥センター、ぼろバラ園や町民スキー場、パークゴルフ場などがある。
観光資源一覧
天売島の海鳥 (北海道 羽幌町 )
天売島は北海道の日本海側に面した羽幌町の羽幌港の西北西約28km離れたところに位置する島内一周約12km、島民約270人の島である。オロロン鳥の名で知られる絶滅危惧種のウミガラスの国内唯一の繁殖地であり、他にも約80万羽が舞うというウトウ、ケイマフリやウミウをはじめとする日本有数の海鳥繁殖地、海鳥の楽園ともいわれている。西海岸の...