礼文町は、日本最北端の島。道北端の稚内から西方59kmの日本海上に位置する。
 香深港と稚内、利尻島との間に定期航路があり、また北東端の金田ノ岬付近にある礼文空港(2009年4月から2021年3月まで供用休止)と稚内空港間には定期便があった(2003年3月運休)。
 日本海上の礼文島と付属島の海驢島などを町域とする、一島一町の町。東南には、幅約8kmの礼文水道をへだてて利尻島と向き合う。
 1956年(昭和31)香深、船泊の2村が合併して礼文村となり、1959年(昭和34)町制施行。町名はアイヌ語レプンシリ(沖の島の意)による。1819年(文政2)以降ニシン漁場として栄えたが、昭和30年頃を境にニシン漁は衰退し、それとともに人口も減少した。
 コンブ、ウニ、ホッケ、タコなどの沿岸漁業と夏季の観光とを主要産業とし、アワビ稚貝の養殖や水産加工業も行われる。
 島が礼文利尻サロベツ国立公園となっており、スコトン岬、ゴロタ岬や、高山植物園、桃岩展望台などがある。

観光資源一覧

礼文島の高山植物群落の写真

礼文島の高山植物群落 (北海道 礼文町 )

北海道の北端、稚内市の西方60kmの日本海に位置する最北の離島である礼文島には、レブンアツモリソウ、レブンウエスユキソウやレブンコザクラなど、この島にしか見ることのできない固有種の他、さまざまな高山植物が生育しており、「花の浮島」とも呼ばれている。南北に細長く標高200~300mほどの丘陵性の起伏の続く島のいたるところには、本...

スコトン岬の写真

スコトン岬 (北海道 礼文町 )

礼文島の北端につきでるようにのびた岬。漢字では「須古頓岬」。アイヌ語のサク・コタン(夏の・集落)、またはシコツネ・トマリ(大きな窪地・入り江)だといわれている。トド島を眼前にして日本海とオホーツク海が広がる風光の地。岬の縁は断崖になっているが、上部は比較的平坦で、先端付近まで道路が通っている。先端の展望所からは、無...