沖縄の闘牛おきなわのとうぎゅう

沖縄における闘牛は、農民の娯楽として自然発生したと伝えられている。沖縄の言葉では「ウシオーラセー」という。牛と牛の勝負に、闘牛士(勢子)がつく。
 沖縄本島中北部を中心に、県内各地に現在10カ所前後の闘牛場がある。闘牛場は円形で、立派なドーム型のものもあれば、木立の中の公園のような雰囲気のところもある。普段はひっそりとしているが、開催日ともなると大勢のファンで賑わう。年に3回、全島闘牛大会が開催されるほか、日曜、祝日に各地で開催され、だいたい10番勝負でプログラムが組まれる。
 沖縄本島ではうるま市で盛んなほか、本部町や今帰仁村など、また石垣島でも行われている。
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みどころ

700kgから1,000kgにもなる巨大な牛が、精一杯戦う様子は迫力いっぱいだ。実際に見ると、牛の闘いぶりの愚直さ、まじめさに感動する。実際、牛は決してズルく立ち回らない。正面から頭と頭で押し合い、相手の押しに耐え、角を使って巧みに一瞬の隙をつく。1分以内で勝負がつくこともあれば、20分以上かかることも。相手にお尻を向けて逃げたら負けだ。
 開催情報や試合結果は、地元紙に掲載される。沖縄滞在中に開催されていたら一度足を運んでみたい。
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補足情報

*代表的な大会には、春の全島闘牛大会、夏の全島闘牛大会、秋の全島闘牛大会がある。ほか、月に2回ほど大会が開催されている。