瀬戸内しまなみ海道(橋梁群)せとうち      かいどう(きょうりょうぐん)

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道の橋の愛称。自転車歩行者道、原付道が整備されており、海峡を横断して、自転車や徒歩でも渡ることができる。なお、新尾道大橋は、自動車専用道となっていることから渡船または隣接する尾道大橋を利用することとなる。橋や島々を含む付近一帯が、広域観光圏となっている。
 新尾道大橋は、尾道と向島を結ぶ橋長546mの斜張橋で、本州側の起点の橋となっている。
 因島大橋は、水軍で知られる向島と因島を結ぶ、橋長1,270mの吊橋。
 生口橋は、因島と生口島を結ぶ橋長790mの斜張橋。
多々羅大橋は、広島県と愛媛県の県境に架かる橋長1,480mの斜張橋。その美しさは、鳥が羽を広げたようだといわれる。
 大三島橋は、橋長328mの優美なアーチ橋で、しまなみ海道の中で最初に架けられた橋。
 伯方・大島大橋は、伯方橋と大島大橋とを総称した名称で、2本の橋の全長は1,165m。伯方橋は箱桁橋、大島大橋は吊橋と、異なった形状の橋が連なる。
 来島(くるしま)海峡大橋は、全長4,105mの世界初の3連吊橋。スレンダーで優美な造形が特徴である。眼下に広がる来島海峡は日本三大急潮の一つ。
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みどころ

地形や地質などの自然条件や、航行船舶などの社会的条件を考慮し、それぞれ規模や形式の異なる橋が架けられている。各々の橋の個性を楽しむとともに、眼下に広がる雄大な瀬戸内の潮流や景色を体感したい。
 特に、来島海峡にかかる来島海峡大橋は、世界初の3連吊橋であり、橋の人工美と島々の自然美が見事に融合している。その迫力を間近で体験できる「糸山(いとやま)公園展望台」や、橋を一望できる「亀老山(きろうさん)展望台」には是非立ち寄りたい。
 また、自転車でその天空を走り抜けるような爽快感から「サイクリストの聖地」と呼ばれている。2014年、米CNNの「世界で最もすばらしい7大サイクリングコース」にも選ばれ、世界屈指のサイクリングコースとして名を馳せている。
関連リンク しまなみ海道(本州四国連絡高速道路株式会社)(WEBサイト)
関連図書 しまなみ海道物語(2006年、えひめ地域政策研究センター著)
参考文献 しまなみ海道(本州四国連絡高速道路株式会社)(WEBサイト)
しまなみジャパン(一般社団法人しまなみジャパン)(WEBサイト)
Dive!Hiroshima(一般社団法人広島県観光連盟・広島市)(WEBサイト)
「今治探訪」公益社団法人今治地方観光協会 パンフレット)
「SHIMAP尾道市・上島町・今治市」パンフレット

2022年11月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。