向上寺
瀬戸内海に浮かび、尾道と今治を結ぶしまなみ海道が通る生口島の瀬戸田港北側に位置し、山腹の松林に囲まれた中に本堂・三重塔がある。室町時代に名僧 愚中周及*を迎えて開闢(かいびゃく)代、祖としたことに始まる。三重塔は1432(永享4)年の建立。高さ約19m、朱塗りの和様を基調とした唐様を取り入れた建築であり、その特徴は組物に入れられた装飾彫刻である。細部の彫刻が巧みで美しく、内部には極彩色が施されている。

みどころ
瀬戸田水道を一望できる小高い丘に位置し、瀬戸内海を借景として佇む国宝の三重塔の姿が美しい。平山郁夫が描き下ろした”しまなみ海道五十三次スケッチ”の中には向上寺三重塔を題材にした複数枚のスケッチが以下のメッセージとともに残されている。
「私の生家の裏山に聳える三重塔は、室町時代初期の建造物で、国宝の塔として、島民の誇りとなっている。島に向上寺を建立した小早川氏は、生口島の重要性を象徴的に表現したのであろう。瀬戸田港に出入する船から毅然とした美しい塔の姿を山頂に見ることが出来る。平山郁夫*」
近隣に位置する平山郁夫美術館もあわせて訪れたい。
「私の生家の裏山に聳える三重塔は、室町時代初期の建造物で、国宝の塔として、島民の誇りとなっている。島に向上寺を建立した小早川氏は、生口島の重要性を象徴的に表現したのであろう。瀬戸田港に出入する船から毅然とした美しい塔の姿を山頂に見ることが出来る。平山郁夫*」
近隣に位置する平山郁夫美術館もあわせて訪れたい。

補足情報
*愚中周及(ぐちゅうしゅうきゅう):南北朝時代から室町時代にかけて活躍した美濃国の出身の臨済宗の僧。
*平山郁夫美術館 平山郁夫画伯しまなみ海道五十三次スケッチポイント(https://hirayama-museum.or.jp/shimanami.html)からの引用。
*平山郁夫美術館 平山郁夫画伯しまなみ海道五十三次スケッチポイント(https://hirayama-museum.or.jp/shimanami.html)からの引用。
関連リンク | 潮音山 向上寺(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 |
潮音山 向上寺(WEBサイト) 平山郁夫美術館 平山郁夫画伯しまなみ海道五十三次スケッチポイント(WEBサイト) 広島県教育委員会「ホットライン教育ひろしま/広島県の文化財」(WEBサイト) |
2025年02月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。