鳥羽水族館とばすいぞくかん

JR・近鉄鳥羽駅から徒歩約10分。1955(昭和30)年の開館以来、65年の歴史を持つ老舗の民間水族館。生きものの飼育種類数が約1,200種類と日本一で、日本唯一のジュゴンから不思議な生きものまで飼育展示している。
 開館当初は別の場所で営業し、手作りに近い素朴な施設からスタートしたが、女性ガイドによる解説が人気を博した。イルカ類の飼育、海女との共演、鳥羽湾を象徴するスナメリ、アシカショーなど工夫を凝らした展示が注目された。1977(昭和52)年にはジュゴンの飼育を開始し、1983(昭和58年)にはアラスカからラッコを導入するなど話題を集めた。1994(平成6)年に現在のウォーターフロントに移転。新しい水族館が完成してからも、アフリカマナティを導入するなど希少生物の飼育に力を注ぎ、進化し続けている。ここでしか見られない海洋生物も多い。累計の入館者数は全国トップクラスとなっている。
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みどころ

セイウチやアシカのショーなど楽しさを全面的に打ち出しており、動物との距離感が非常に近いことが特徴である。民間による運営ながら、学術研究や社会教育にも力を注ぎ、地域社会との共生を図っている。