国立能楽堂こくりつのうがくどう

JR千駄ケ谷駅、都営地下鉄国立競技場駅から徒歩5分の場所にある国立の能楽堂。1983(昭和58)年に竣工した国立能楽堂は、日本の伝統芸能であり、600年以上もの歴史をもつ古典劇である能楽の保存、普及を目的としている。 定例公演のほか、学生や一般の団体向けとして解説付きの公演「能楽鑑賞教室」などの自主公演を開く。独立行政法人日本芸術文化振興会が運営し、能楽の公演などのための劇場の貸付も行う。1階が公開関係施設(能舞台と客席)・資料展示室で、地階は図書閲覧室、2階は研修養成関係施設となっている。
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みどころ

総ヒノキの舞台は凝った造りで、舞台周辺も奥行きがあり、ゆったりとした広がりのなかに、能舞台と橋掛り*とが、堂々たる姿を見せる。627の席が、橋掛りから舞台中央にむかって、傾斜もゆるやかにゆったりと配されている。
 2023年は開場40周年にあたり、数多くの能の記念公演や、「楽器名品展」、「収蔵資料名品展」の展示が行われた。
 館内には、庭を見ながら食事ができるレストランもある。
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補足情報

*橋掛り:能舞台で、見所に突き出している本舞台と鏡の間をつなぐ、橋のような部分の名称。 単なる通路ではなく、例えば幕の奥を「幽界」、本舞台を「現世」と位置付け、その間をつなぐものとなぞらえるなど、様々に見立てて用いられる。 本舞台から幕に向かって大・中・小の松が植えられており、順に一の松、二の松、三の松という。橋掛りの長さは7~8間(12.6m~14.4m)が一般的。
関連リンク 独立行政法人日本芸術文化振興会(WEBサイト)
参考文献 独立行政法人日本芸術文化振興会(WEBサイト)

2025年06月現在

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